| GLUT について。 Instruction for compile with GLUT |
| ■ GLUT とは |
OpenGL を利用するには、それを表示するために、大抵は何らかの各システム上で動く Window System を介さねばなりません。 その手続きやプログラムのソースは、基礎的な GUI プログラミングに始まり、さまざまな点で各々のシステム固有の手順、作法に依存してしまう傾向にあります。 GLUT は OpenGL を始めるまでのこの差分を埋めるように設計された、一種の抽象化を担うツールキットです。 OpenGL のために、いくつもの簡単なウインドウプログラム向け API (Application Programming Interface)を備えており、各システムの特性を知らずとも OpenGL プログラムに取り掛かれる大変便利なものです。 |
| ■ GLUT で始めよう |
以上のように、新しくプログラムを書く毎に Makefile を編集、あるいは新規作成して 演習を進めていってください。
(編注 ※1・素早く編集する必要はありません, ※2・すかさずな必要はありません, ※3・激しい必要はありません, ※4・華麗とは限りません) |
| ■ GLUT を使ってみよう |
それでは下記のプログラムを作成し、上記の例に従ってコンパイルしてみて下さい。 |
#include <GL/glut.h>
void displayCallback( void )
{
glClear(GL_COLOR_BUFFER_BIT); /* 色バッファのクリア */
}
int main(int argc, char *argv[])
{
int win;
glutInit(&argc, argv); /* glut の初期化 */
glutInitDisplayMode( GLUT_RGB );
glutInitWindowSize( 400, 400 ); /* pixel でウインドウサイズを指定する */
win = glutCreateWindow( "TEST" ); /* ウインドウの生成 */
glutDisplayFunc(displayCallback); /* 描画関数を指定する。
描画の必要があると呼ばれます。 */
glutMainLoop(); /* イベント処理を開始します。 */
/* 処理が完了すると、関数から実行ポイントが戻ります。 */
return 0;
} |
実行結果は以下の通りです。ウインドウには何も表示されていませんが、当然です。 そこから先が OpenGL を進めながら、この授業中に体験していただく部分ですので。 ソースコードを見ると、描画を担う関数としてそれらしい物が見当たります。 どうやら、ここに OpenGL の関数を記述すれば、何か表示してくれそうな気がしませんか。 ![]() [ 戻る ]
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Written by Yasuhiro Yamazaki, 2001. Modified by Youhei Nishidate, 2003. |